工場併設の休憩所 兼 事務所 として利用していた小屋を新しく建て替えることとなりました。
鉄板一枚の簡素なつくりで40年以上経っており、かなり老朽化していたのですが、従業員が大工仕事でメンテナンスしてくれてたおかげで今まで雨漏りもせず活躍してくれました。
小屋を片付けていたところ、いろんな珍しいものが出てきました。
私より年上のクリップもでてきました。はじめて見ました。
それから、隅々には長年の塵が積み重なっていました。
昔読んだ夏目漱石の「三四郎」にこんな文章があったのを思い出しました。
『羊皮、牛皮、二百年前の紙、それからすべての上に積もった塵がある。
この塵は二、三十年かかってようやく積もった尊い塵である。静かな明日に打ち勝つほどの静かな塵である。』
東京大学の図書館の塵とは大分風情が違いますが、弊社と苦楽を共にしてきたとても尊い塵です。
長い間どうもありがとうございました。